人と仕事を知る

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稲山 由夏

商品やサービスの魅力を伝える販促から
事業成長を支える醍醐味

分からないながら、コツコツと知識を蓄えていった新人時代

私が所属する開発部は大きく3つの役割に分かれています。一つは当社の製品を開発するチーム、そして作ったものを売るために性能を試験するチーム、そして私が担当する、営業が売るためのカタログやチラシを作るチームです。大学で学んだデザイン工学やイラストレーターなどの専用ソフトのスキルが、今の仕事に役立っています。
入社後の研が資本の仕事だと思い知り、将来について考えはじめたのです。自分の努力だけでは限界がある。学力をつけるなら今しかないと一念発起し、夜学で高校を卒業して大学に入りました。桐井製作所に巡り合ったのは知人のツテでしたが、業界の現場経験から建築資材を扱う事業の強みは肌身で感じており、いい企業に入社できたと、人生をやり直すつもりでスタートしました。

初めて携わった大きな仕事

今までの仕事の中で印象に残っているのは、商品の総合カタログを大幅に改訂するという案件に携わったこと。入社1年目の終わりのことでした。これまでデザインやレイアウトに統一されたルールが無く、案件毎に都度作成をしてました。それを、誰が見ても分かるよう情報を統一化して見やすくし、さらに持ち歩きしやすいようスリム化することが課題でした。まずは営業に意見を伺いながら、どんな情報を掲載すればいいか整理し、レイアウトを考え、作成していきました。完成するまでに4か月。できあがったカタログを、多くの人に手にしていただける喜びと達成感は忘れられません。ただ「レイアウトをこうして欲しい」「こういう情報を入れて欲しい」などの意見も営業から上がってきますので、さらにブラッシュアップしていこうとしているところです。

建築士2級取得で、視界が広くなる

入社したての頃、尊敬している女性の先輩から「3、4年ぐらいから仕事が忙しくなって勉強できなくなるから、早いうちに建築士の資格を取っておいたほうがいいよ」とアドバイスしてくださったことが頭の片隅にあり、入社2年目から予備校の短期コースに通って2級建築士の資格を取得しました。実務で使う知識は、仕事をしていく上で覚えていくことができますが、設計事務所やゼネコンの方と話をするには、業界の常識がないと太刀打ちできないことがあります。勉強したことを活かせるシーンは多く、あの時の努力が実になっていることを感じています。
まだまだ1人前とは言えませんが、少しずつ自分ができることが増えてきました。「ものづくりに携わりたい」という思いが叶えられる環境で、やりがいを感じています。